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皆戸中建築ブログ

2018/11/17住まいのお得情報!「屋根材の種類と特徴」

11月18日は、土木の日です。


1879年のこの日、

日本工学会が設立されました。
 

また、「土木」という文字を分解すると

「十一」と「十八」になることから、

土木学会、日本土木工業協会などが

建設省(国土交通省)の支援で、

1987年に記念日に制定しました。


そこで今回は、土木に関してお伝えします。


街を歩くとき、山や海でレジャーを楽しむとき、

目に映る風景に土木はります。


かわいいレンガの小道、

きれいな橋や迫力のダム、

港に鉄道や空港も

土木によって創造されているのです。


また、お家でご飯を食べるとき、

TVを見て、お風呂に入るときにも、

土木は深く関わっています。


水道や電気・ガス、通信設備などの整備も

土木の役割なのです。


土木は人々の生活に密着しているため、

欧米では土木の学問である土木工学を

civil engineering

(市民や社会のための学問)と呼んでいます。

 

土木ってじつは歴史が長い


土木という言葉は時代をさかのぼり、

築土構木という中国の古語に由来します。


それを略した言葉で、

実際に定着したのは明治時代初期からですが、

江戸時代末期から使われはじめました。


当時の土と木を主な材料にしていた国造りが

反映しています。
 

土木という仕事は古くからあり、

ピラミッドや万里の長城、日本の古墳も

そのひとつにあたります。

 

土木ってほんとに奥が深い


土木という言葉から連想するのは

きっとヘルメットとつるはしで、

その内容といえば道路工事をする

肉体労働ぐらいに思われているかもしれません。


しかし実際は

とても壮大、かつ精密で繊細さを

併せ持っているのが土木です。


主に土と水を扱い、

万有引力の法則による重さと

それを受け止める力の均衡を保つことが

根底にあります。


たとえば、道路工事も

道の表面にただアスファルトを

引いているだけではなく、

道にかかる重量などあらゆるバランスを考え、

70cm以上地面を掘り下げたところから、

しっかり造り上げていくのです。


寒い地域では凍上

(土の中の水分が霜柱になって

 地面が持ち上がる現象)

によって道路が凸凹にならない

工夫もしているのです。

 

土木っていちばん未来を見つめてる


土木は、

人にとって安全で快適な環境を考え、

そのプランを実現するために存在し、

人類の歴史と共に進化してきた、

土と水を知る環境のプロなのです。
 

今も、そしてこれからも、

人間は地球の住人でありつづけ、

そこに生きる多種多様な生命が

活きつづけるために、

地球にとって良い環境づくりを

していかなければならないと考えます。

 

最近では、バリアフリー・ゴミ処理問題や

構造物壁面の植生化、地下空間開発、

海洋開発なども土木が取り組んでいます。

 

土木と建築の違いは何?


土木と建築は切っても切れない関係ですが。

大まかな違いは、構造物です。

 
土木は、トンネルや公園、河川整備や

都市開発など社会性を持つ公有構造物が多く、

暮らし全体を便利にしたりするためにつくらせます。


建築は、住宅・家屋やビル、内装など

個人や民間といった私有構造物などを扱い

人が学び・働く・住むための

居心地のいい空間をつくります。。


また空港や地下街のように、

土木と建築が一緒になっているものもあります。


建築と土木、どちらも住まいや街づくりには、

欠かせないものですし、

その私たちもその一員であることに、

感謝しております。


さて、今回は、、

家づくりの基礎知識シリーズです。


10
21日のあかりの日にちなんで、

屋根材の特徴と選び方をお伝えします。


さっそく『今週のTOPIC』をご覧ください!!

 

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今週のTOPIC「屋根材の種類と特徴」

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屋根材は、住まいの性能を左右し、

外観デザインにも大きく影響する

住宅建材のひとつです。


分類方法はいくつかありますが、

一般的な戸建住宅で用いられる屋根材で考えると、

粘土系、セメント系、スレート系、金属系の

4種類です。


粘土系には釉系と無釉系、

セメント系はプレスセメント瓦とコンクリート瓦、

スレート系には、セメント系である化粧(彩色)

スレートと天然スレート、

金属系には鋼板などがあります。

 

各メーカーからは、

それぞれの素材の良さを生かしつつ、

独自の工夫を施し、耐候性や耐久性、

耐震性、デザイン性を高めた

数多くの商品が提案されています。


選ぶ際には、一般的な素材の

メリット・デメリットを理解した上で、

それぞれの商品特性、特徴を

確認することが大切です。

 

粘土系(瓦):釉系と無釉系があり

        耐久性や断熱性に優れる 

 

通常、瓦(かわら)と言った場合は、

この粘土系(瓦)を指します。

 

粘土を主原料として混練、成形、焼成したものです。

釉系と無釉系があり、耐久性や耐熱性、

断熱性に優れる屋根材でしょう。

 

形状、デザインによって

和瓦と洋瓦と分けることもあります。

 

 一般的に、粘土瓦は、他の屋根材に比べて

重量が重いので、

構造など耐震性への適した配慮が必要ですが、
重さがあるため遮音性が高く、

雨音も気にならないのがメリットです。


最近では、軽量化を実現した製品、

ズレや脱落などがしにくい防災瓦などもみられます。

 

釉系


プレス成形した瓦形の素地に

釉薬(ゆうやく)を施した瓦で、

さまざまな色を出せるのが魅力です。

 

釉薬瓦、塩焼瓦などがあります。

 

表面の釉薬によって水が浸透しにくく、

耐久性に優れ、退色や変色もないので、

基本的にメンテナンス不要です。


和瓦の形や平形、S形などの製品も豊富で、

和風洋風を問わず、

さまざまな外観デザインの建物に

使用することができるでしょう。

 

無釉系
 

無釉は表面に釉薬をかけないものです。


いぶし瓦や無釉瓦などがあります。


粘土をプレスし、

釉薬をかけず焼成過程でいぶし、

表面に銀色の炭素膜をつけたいぶし瓦は、

和風の住まいに適しています。


無釉瓦は、ナチュラルな風合いが特徴で、

素地がそのままの素焼瓦(スペイン瓦、琉球瓦など)

粘土以外の物質(金属など)を練り込んだ練込瓦、

ムラのある濃淡が魅力の窯変瓦もあります。

 


セメント系():施工性が高いのが特徴。


         製造方法で異なる

 

セメントと砂を原料とした瓦です。

 

樹脂塗料で塗装を施したもので、


施工性が高いのが特徴でしょう。

 

製造の方法によって分類することができます。

 

プレスセメント瓦


セメントと細骨材(砂)のモルタルが原料の瓦で、

厚形スレートとも呼ばれます。


無塗装品と塗装品があり、釉薬で表面処理を施し、

耐火性能を高めたものが、

施釉(せゆう)セメント瓦です。


和型、平型、S形など形状もさまざまです。


スレート系より材料が厚く、

どっしりとした印象が魅力ですが、

最近では軽量化も図られています。

 

コンクリート瓦


プレスセメント瓦より

細骨材に対するセメントの割合が少ないものです。


立体感のある形状が多いので洋風住宅向いています。

 


スレート系:セメント系の化粧スレートと

       天然スレートがある


スレートとは、粘板岩などの薄板のことです。


屋根材としては、

セメント系の彩色スレートと

天然スレートがあります。

 

化粧(彩色)スレート


セメントに繊維を混入して強化した

薄い板状の素材です。


天然スレートに模していることから

この名称になりました。

(カラーベスト、コロニアルという

商品の名称で呼ばれることもあります)


軽量で施工しやすいのが特徴で、

表面の塗装に工夫を施しより

耐久性や耐候性を高めたもの、

遮熱タイプ、表面に凹凸感を持たせ

自然石の素材感を表現したものなどもみられます。


色やデザインも豊富なことから

普及している素材ですが、

価格は、素材の厚みやデザインなど

で大きく異なります。

 

天然スレート


玄昌石などを材料にした本来のスレートです。


退色しない、

黒く艶のある自然の色や素材感が魅力です。


重量のある高価な素材です。

 


金属系:軽量で加工しやすいのが特徴


加工しやすく軽量、施工性も高いことが特徴で、

複雑な屋根形状にも対応できます。


鋼板と非金属系に分けることができます。


鋼板には、めっきや塗覆装を施したものもあります。


カラーバリエーション豊富ですが、

熱伝導率が高く断熱性が悪いことや

遮音性が低いため雨音が気になることもsります。


最近では、瓦のような形状のもの、

断熱材を裏打ちし断熱性や遮音性を高めた

製品もでています。


既存の屋根の上から重ねて葺くことができる

リフォーム向けの商品もみられます。

 

鋼板

平葺きタイプや金属成形瓦など、

機能、デザインともに工夫された

製品が出てきています。


軽量で地震に強く、

水分を吸収しないのが特徴です。


最近多く利用されるのが、

ガルバリウム鋼板です。


アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板のことで、

サビに強く耐久性、耐熱性があります。


表面に、ポリエステル樹脂や

フッ素樹脂の塗膜などを施した、

遮熱性を高めた製品、サビや紫外線、

酸性雨に強いタイプなどもあります。


最近では、天然石のチップなどを

コーティングするなどして

耐久性とデザイン性を高めたタイプもみられます。

 

非鉄金属


アルミ合金板や銅板などの屋根材です。


銅板は昔から使われている素材です。

 

まとめ

さまざまな種類がある屋根材を選ぶ際には、

できる限り、カタログや小さなサンプルではなく、

実物をチェックすることが大切です。


最近では、比較的大きな実物サンプルが

用意されているショールームもあります。


また、モデルハウスで用いられている素材を

参考にしてもいいでしょう。


それでは、また。