今週のTOPIC「フラット35も金利が上がりました!」
住宅金融支援機構(東京都文京区)が
民間金融機関と提供するフラット35の
2020年1月の適用金利が発表されました。
◆融資率9割以下で返済期間が21年以上35年以下の
主力タイプの金利幅は...
1.27%(前月より+0.06%)~1.94%
と、今月も金利を引き上げました。
先月から3か月連続で
0.06%金利を引き上げましたが、
まだまだ低金利なので
魅力的なサービスを提供中です。
◆融資率9割以下で返済期間が20年以下の
金利幅は以下の通りです。
1.22%(前月より+0.06%)~1.89%
と、中期に関しても引き上げました。
◆融資率が9割超で返済期間が21年から35年以下の
タイプの金利幅は...
1.53%~2.20%
◆融資率9割超で返済期間が20年以下のタイプの
金利幅は...
1.48%~2.25%
以上のようになっています。
今月もフラット35は、
全体的に金利を引き上げました。
3か月連続での
金利引き上げとなっております。
金利は上がりましたが
1.20%台となっており
魅力的なサービスを提供中ですが
3か月連続で引き上げたので、
今後も注意が必要です。
メガバンク、フラット35を含めた動きですが、
金融機関によって対応が分かれました。
では、今月の金利動向を
まとめましたので、ご覧ください。
◆2020年1月の住宅ローン金利の傾向
今月の住宅ローン金利は、
変動金利はほぼ変わらずでしたが、
10年固定(固定金利期間選択型の期間10年)や
全期間固定は全体的に金利がアップしました。
この動きは4か月連続です。
変動金利は、
「短期プライムレート」連動しますが、
これは金融政策の一環として
日銀が間接的にコントロールしており、
10年間ほぼ変動していません。
10年固定や全期間固定の金利が上昇したのは、
10年物国債の金利上昇を受けてのことです。
◆各金融機関の住宅ローンの金利動向
変動金利では全体的に動きがなかったものの、
最低金利の競争が激しくなっております。
住信SBIネット銀行が金利を下げ、
ジャパンネット銀行と
並ぼうとしたものと思われますが、
ジャパンネット銀行が
半年ぶりに金利を下げたことで、
逃げ切った形です。
現在、新規で住宅ローンを借りる場合は、
変動金利の利用が多いことから、
今後も最低金利競争が起きる可能性がありますので
しばらく目が離せません。
10年固定では
10年もの国債の金利がアップしたことで、
先月に続き多くの商品の金利がアップしました。
全期間固定では、
前途の通り金利が上がったとはいえ、
まだまだフラット35が強いです。
物件が条件をクリアすれば
優遇【フラット35S(Aプラン、Bプラン)】が
適用され、金利が下がるメリットがあるためです。
「保証型」では
独自に低い金利の商品を打ち出す
金融機関もあります。
◆実際に比較する際は「総返済額」で!
今月の住宅ローン金利を見てきましたが、
ご紹介したのはあくまで金利面のみです。
金利が低く見えても有利な住宅ローンとは
限らない場合があります。
また、フラット35Sは一定期間の金利優遇ですので、
5年または10年後に金利が上がることも
押さえておきましょう。
そのため、実際に比較する際には、
返済額だけでなく、
保証料や事務手数料、団信のコストなども含めて
検討する必要があります。
新規で借りる場合も、借り換えの場合も、
トータルでより有利な住宅ローン商品を
選ぶようにしましょう。
手間を惜しまずに
シミュレーターでしっかり試算するか、
あるいは信頼できる専門家に
相談されることをお勧めします。
そして
今後の不透明な金利状況の可能性を考えると、
フラット35は、借入時から完済時まで
全期間固定型の住宅ローン商品なので、
今借り入れた方は35年後の完済時まで
ずっと低金利の恩恵を受けられる...
というメリットがあります。
いくら借入時の金利がいくら低くても、
何年後かには住宅ローンの返済に追われる生活...
そうなってしまっては元も子もありません。
目先の数字にとらわれず、
しっかりとそれぞれの住宅ローン商品の
メリット/デメリットを理解し、
家族のライフプランに合った住宅ローンを
選択しましょう!!
※下記のサイトにて、
フラット35の金利推移をご確認いただけます。
現在がどれほど低金利であるか?? ご参照くださいせ。
http://www.flat35.com/kinri/index.php/rates/top
【フラット35】の利用を予定している方、
住宅ローンの新規利用・借り換えをお考えの方など、
いずれにしても、
早めに行動へ移すことをお勧めします!!
最後に、金利が上昇したとはいえ
2020年1月の住宅ローン金利は、
低水準で推移しております。
現在購入を検討している方はもちろん、
住宅ローンを借り換えのタイミングを
見極めているという方にとって、
金利が低いい今月は、
検討する価値があります。
住宅ローン金利が最低水準にある、
この機会を見逃さないようにしましょう。
それでは、また。