TOPIC「ネット銀行に関する住宅ローン」
新型コロナの影響で、申込から契約まで
すべての手続きを
オンライン上で行える
ネット銀行の住宅ローンが
人気を集めています。
ネット銀行の住宅ローンは、
オンライン手続きができることに加えて、
金利の低さや、
団信(団体信用生命保険)保険料が
無料になる等、
実店舗型の金融機関の住宅ローン
と比較しても、
様々なメリットがあります。
ただし、
金利が低く抑えられている一方で、
事務手数料が割高になるケースもあるなど、
知っておきたい注意点もあります。
そこで今回は、
オンラインで契約手続きができる
ネット銀行の住宅ローンに
スポットを当て、
金利や各種の手数料を比較しました。
ネット銀行も視野に入れて
住宅ローンを検討している方は、
「金利」と「手数料」
という住宅ローンの
2大比較ポイントをしっかり押さえ、
ご自身の住宅ローン選びに役立てましょう。
◆住宅ローンの事務手数料は
「定率制と「定額制」をチェック
事務手数料(融資事務手数料)は、
住宅ローンを契約する際に
金融機関に支払う手数料です。
金融機関によって
差の大きい出費のひとつで、
大きく分けると、
借入額に対して一定の割合で発生する
「定率制」と、
1契約ごとに支払う手数料が決まっている
「定額制」があります。
ネット銀行の事務手数料は
「定率制」をとっていることが多く、
借入額が大きくなるほど
金額が大きくなります。
借入時の初期費用を抑えたいときは、
「定額制」をとっている住宅ローンのほうが
有利です。
●3,000万円を借り入れた場合の
「定率制」と「定額制」の事務手数料を比較
定率制
66万円(借入額×2.20%・税込)
※住信SBIネット銀行
ネット専用住宅ローンの場合
定額制
一律55,000円(税込)
※新生銀行 パワースマート住宅ローン
(団信のみ付帯)の場合
◆一部繰り上げ返済手数料と
全部繰り上げ返済手数料とは?
繰り上げ返済は、
家計に余裕がある場合に
追加の返済を行うことで、
住宅ローンの返済期間
(もしくは毎月の返済額)を
縮小することができます。
ネット銀行の多くは、
借り入れ額の一部を追加返済する
「一部繰り上げ返済」であれば、
手数料無料で行うことができます。
ただし、残債が少なくなり、
残りを一括で返済したい場合
(全額繰り上げ返済)は、
手数料が発生するケースがほとんどです。
住宅ローンの返済中、
繰り上げ返済を積極的に
行っていきたいと考えている方は、
繰り上げ返済にかかるコストも
あわせてチェックしましょう。
◆ネット銀行の住宅ローンの金利を比較
住宅ローンを比較する場合、
多くの方がまずは借り入れ金利に
着目するでしょう。
実店舗を持たないネット銀行は、
店舗の運営費や人件費が少なくすむぶんを
住宅ローンの金利に反映させており、
低い金利で借り入れできる点が
最大の魅力です。
ここでは、
金利の低さに定評があるネット銀行4行の
住宅ローンをご紹介します。
●auじぶん銀行 住宅ローン
住宅ローン金利
•変動?0.410%
•当初10年固定?0.550%
KDDIと三菱UFJ銀行が提携するネット銀行です。
金利水準は数あるネット銀行のなかでも
最低水準。仮審査の申し込みから
本審査の完了まで最短10日で完了します。
団信には「全疾病保障」と、
がんと診断された場合の残高が50%になる
「がん50%団信」が無料で付帯します。
●住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン
住宅ローン金利
•変動?0.457% ※新規借り入れの場合
•変動?0.428% ※借り換えの場合
•当初10年固定?0.71%
•フラット35?1.30%
金利の低さに定評がある住宅ローンです。
変動金利のほか、
期間固定金利型やフラット35も取り扱っており、
それぞれ業界最低水準の金利を
実現しています。
団信保険料が無料となるほか、
団信の付帯保障である「全疾病保障」も
無料で提供しております。
●ソニー銀行 住宅ローン
住宅ローン金利
•変動?0.457%
•10年固定?0.950%
ソニーグループのネット銀行です。
「変動セレクト住宅ローン」
「固定セレクト住宅ローン」
「住宅ローン」の
3種類の住宅ローン商品を扱います。
変動金利から固定金利への変更が無料です。
翌月の金利が前月中旬に発表されるため、
前もって借り入れ時のシミュレーションが
しやすいです。
●イオン銀行 住宅ローン
住宅ローン金利
•変動?0.52% (※借り換えの場合:0.45%)
•当初10年固定?0.62%
イオングループのネット銀行です。
変動金利、期間固定金利に加え、
フラット35も取り扱います。
契約者特典として
イオンやマックスバリュでの買い物が
毎日5%OFFになる
「イオンセレクトクラブ」に
5年間入会可能となります。
近くにイオン店舗がある場合は
要チェックです。
◆ネット銀行の住宅ローンの手数料を比較
ネット銀行のもうひとつの
比較ポイントが手数料です。
「事務手数料」と
「繰り上げ返済手数料」は
銀行による差が大きいため、
初期費用を少なくしたい場合や、
繰り上げ返済を積極的に考えている場合は
チェックしておきましょう。
●auじぶん銀行 住宅ローン
事務手数料
定率制:融資金額の2.2%(税込)
繰り上げ返済手数料
•一部:無料※1円以上1円単位
•全額:33,000円(税込)
※変動金利適用期間中は無料
事務手数料は定率制で、
やや高め(融資額の2.2%)ですが、
繰り上げ返済は、手数料無料で
ネットから24時間手続きできます。
全額繰り上げ返済の手数料も
変動金利適用期間中は
無料となるのでチェックしておきましょう。
●住信SBIネット銀行 ネット専用住宅ローン
事務手数料
定率制:融資金額の2.2%(税込)
繰り上げ返済手数料
•一部:無料※1円以上1円単位
•全額:33,000円(税込)
※変動金利適用期間中は無料
事務手数料は定率制で、
融資額の2.2%(税込)とやや高めです。
繰り上げ返済は返済期間中
いつでも申し込むことができます。
変動金利適用期間中は、
全額繰り上げ返済手数料も
無料になる点が嬉しいサービスです。
●ソニー銀行 住宅ローン
事務手数料
•定率制(変動セレクト、固定セレクト):融資金額の2.2%(税込)
•定額制(住宅ローン):一律44,000円(税込)
繰り上げ返済手数料
•一部:無料※1万円以上1円単位
•全額:無料※金利タイプを問わず
金利の優遇幅が大きい
「変動セレクト住宅ローン」
「固定セレクト住宅ローン」は
事務手数料が定率制で融資額の2.2%となります。
初期費用を抑えたい場合は定額制の
「住宅ローン」も選択肢となります。
全額繰り上げ返済が、
変動・固定を問わず手数料無料となる点は
チェックしておきましょう。
●イオン銀行 住宅ローン
事務手数料
•定率制:融資金額の2.2%(税込)※最低取扱手数料 220,000円(税込)
•定額制:110,000円(税込)※借入利率に年0.2%上乗せ
繰り上げ返済手数料
•一部:無料※1万円以上1円単位
•全額:55,000円(税込)
事務手数料は定率制(定率型)と
定額制(定額型)から選択できます。
定額制の場合は、
借入金利が0.2%上乗せされるものの、
初期費用を抑えられるため、
現金支出を減らしたい場合は
一考の余地ありです。
全額繰り上げ返済は金利タイプを問わず
費用がかかります。
◆ネット銀行の特徴は
「低金利」&「手数料が割高」
返済額を比較して有利な住宅ローンを選ぼう
金利の低さが大きな魅力となっている
ネット銀行の住宅ローンですが、
借入額に応じて手数料が発生するところが
多いため、
手数料が定額制の住宅ローンと比較すると、
初期費用が高くなる、
というデメリットもあります。
いくつかの候補のなかで、
どの住宅ローンを利用すべきか迷ったら、
それぞれの銀行が提供している
住宅ローンシミュレーションを活用して、
総返済額や月々の返済額を
比較してみましょう。
オンラインで手続きが完了するネット銀行は、
仮審査の結果も最短当日など
スピーディーにわかることが多いので、
気になった金融機関には
とりあえず仮審査を申し込んでみるのも
選択肢の1つです。
今回ご紹介した、ネット銀行それぞれの
住宅ローンの特徴と比較のポイントを
しっかり押さえて、
ご自身のライフプランに最適な
住宅ローンを選びましょう!
それでは、また!!