住宅購入を考えるとき、
多くの人が避けては通れないのが
住宅ローンです。
金利の高さ・低さ、
どの金利タイプを選ぶのか、
どこの金融機関で組むのか、
審査は無事に通るのかなど、
悩みどころが多いです。
また、
「夫婦のうちどちらが組むのか」
「夫婦でお金を出した場合は
住宅の名義をどうするか」なども
悩ましいポイントです。
共働き世帯が過半数を占める現在、
夫婦名義で住宅ローンを組む選択肢も
ごく一般的です。
ただし、
夫婦で住宅ローンを分担する際は、
税金や団信の取り扱いなど、
知っておきたい注意点がいくつかあります。
そこで今回は、
共働き世帯向けの「住宅ローンの種類」に
スポットを当てて、
単独ローン・ペアローン・収入合算など、
何種類かある住宅ローンの契約方法と、
それぞれのメリット・デメリット
についてお伝えします。
◆①単独ローンのメリットとデメリット
単独ローンとは、
夫婦のうちの夫もしくは妻の
どちらかが契約者となって
住宅ローンを組む方法です。
住宅ローンの審査は、
契約者本人のみについて行われ、
住宅の名義も契約者のみとなります。
借入可能額は、
契約者の年収に応じて決まり、
配偶者の年収は加味されません。
そのため、
住宅購入後の家計では、
住宅ローンに関与していない配偶者の収入が
そのまま家計のプラス分になります。
その一方で、
単独契約者の年収によっては、
希望通りの金額を借りられない、
審査に通りづらい等の
デメリットがあります。
ただし、
単独契約者に万一のことがあった場合は、
住宅ローン契約者が
加入を義務付けられている
団信(団体信用生命保険)によって、
住宅ローンの残高はゼロになります。
住宅ローン契約に必要な諸費用も
一人分ですむため、
万一のリスクに備えやすい点は
単独ローンの
大きなメリットと言えるでしょう。
●単独ローンのメリット
・返済時のリスクを抑えられる
・契約者に万一のことがあった場合、
住宅ローン残高がゼロになる
・住宅ローン契約時の諸費用が1名分ですむ
●単独ローンのデメリット
・夫婦の収入を合わせた場合よりも
借入額の上限が低くなる
・単独契約者の年収が低い場合は
審査に通りにくくなる
・住宅ローン控除やすまい給付金が
契約者1名分しか適用されない
◆②ペアローンのメリットとデメリット
ペアローンとは、
共働き夫婦がそれぞれに
住宅ローン契約を締結し、
自分が借りた分の返済義務を負いつつ、
相手の連帯保証人になる方法です。
ペアローンを組む際は、
夫婦ともに住宅ローンの審査に
通過する必要があることから、
原則的に夫婦のそれぞれに
定期的な収入が必要になります。
また、
住宅購入資金を負担した割合に応じて、
住宅の名義も夫婦で
分割するケースが一般的です。
ペアローンのメリットは、
借入可能額を増やせる点です。
また、
夫婦それぞれが住宅ローンを組むため、
住宅ローン控除やすまい給付金、
団信も夫婦ともに対象となります。
ただし、
契約時にかかる諸費用が2人分かかるほか、
夫婦どちらかが審査で落ちた場合は
住宅ローンを組むことができません。
また、
団信が夫婦で分かれているため、
どちらかに万一のことがあった場合も、
遺されたほうは、引き続き住宅ローンを
返済していく必要があります。
離婚により婚姻関係を解消したあとも、
やはり住宅ローンの返済義務と、
相手への連帯債務は残るため、
ペアローンを一本化するなどの手間が
発生する点にも注意しましょう。
●ペアローンのメリット
・借入額の上限をあげられる
・住宅ローン控除・すまい給付金を
夫婦ともに受けられる
・夫婦それぞれが
団体信用生命保険に加入できる
●ペアローンのデメリット
・住宅ローンの諸費用が2人分かかる
・住宅ローンの審査に一方が通らければ
夫婦とも住宅ローンを組めない
・夫婦どちらかに万一のことがあった場合も
もう一方の住宅ローンは残る
・離婚した場合はローン契約を一本化しないと、
家を出た側にも返済義務と連帯債務が残る
◆③収入合算のメリットとデメリット
収入合算とは、
ペアローンと同じく夫婦の収入を
合わせることで借入可能額のアップを
目指す方法です。
ただし、
契約者が2人になるペアローンに対し、
収入合算の場合は、
契約者(主たる債務者)は
夫婦のどちらか1人のみです。
契約者でない夫婦の片方は、
契約者とともに債務の一部を負います。
負担する債務の範囲によって
「連帯保証型」と「連帯債務型」の
2種類に分かれる点には注意が必要です。
●収入合算[連帯保証型]のメリットとデメリット
連帯保証型は、
民間金融機関で住宅ローンを組む際の
収入合算で提案を受けることが多い方法です。
契約者(債務者)でない夫婦の一方は
「連帯保証人」となり、
契約者の住宅ローン返済が
困難となった場合にのみ返済義務を負います。
連帯保証人は、
債務者とは異なるため、
団信への加入や、
住宅ローン控除&すまい給付金の適用は
受けることができません。
住宅の名義も原則的には債務者のみとなります。
ただし、住宅ローン審査では、
連帯保証人の年収・年齢・健康状態なども
対象となるので、
借入可能額を計算する際には
上限額がアップする可能性が高いでしょう。
また、単独ローンと同じく、
契約時の諸費用は1人分ですみ、
契約者の万一の際も団信の適用によって
残債がゼロになるメリットがあります。
●収入合算[連帯債務型]のメリットとデメリット
連帯債務型とは、
おもにフラット35の収入合算で
採用される方法です。
夫婦のうち年収の高いほうが
契約者(主たる債務者)となり、
もう一方も「連帯債務者」
として債務を負います。
借入額のうち、
どちらが何割を負担するかを決め、
その割合に応じて
住宅の名義も分け合うことになります。
連帯債務型のメリットは、
連帯債務者のほうも
住宅ローン控除や
すまい給付金の対象となる点です。
団信は対象外ですが、
フラット35「デュエット(夫婦連生団信)」を
利用すると、
連帯債務者のほうも
団信に加入できるようになります。
注意点としては、ペアローンと同様に、
住宅ローンの負担割合と
住宅の名義の割合(持ち分割合)が
ずれていると、
贈与税の対象となりやすい点です。
夫婦の収入に応じて
適切な割合に設定しましょう。
◆まとめ
共働き世帯が一般的になった現在、
住宅ローンの組み方も
「夫婦の収入によって
借入可能額をアップさせる」方法が
一般的になりました。
希望のマイホームを
手に入れるための選択肢が増えるのは
良いことである一方で、
単独ローンと、
ペアローンや収入合算の
どちらが良いのか迷っている方も多いでしょう。
夫婦の片方のみで
審査が通るようであれば、
住宅ローンは、
最初に単独ローンを検討する方法が
おすすめです。
理由は、
「転職・退職」「離婚」「死別」の
3大リスクに備えるためです。
転職によって収入が減少するケースや、
出産・育児などのライフイベントを機に
退職するケースも
決してめずらしくありません。
また、離婚についても、
結婚する夫婦の3組に1組が
離婚をしているとのデータもあり、
まったくの他人事として
しまわないほうが無難でしょう。
夫婦で住宅ローンを組み、
それぞれに債務や住宅の持ち分があると、
収入が減少したときや
離婚して他人となった場合にも
住宅ローンの支払いが発生することになり、
離婚時の財産分与でも
揉める可能性が高まります。
ただし、
単独では住宅ローンの審査に
通りにくい場合は、
配偶者とあわせて借りる方法も
有力選択肢となります。
住宅ローン控除・すまい給付金といった
住宅購入のための補助制度も
夫婦2人分利用することができるので、
メリットは決して少なくありません。
今回ご紹介した単独ローンと
ペアローン、収入合算それぞれの
メリット・デメリットを
しっかり把握した上で、
ご自身のライフスタイル、
ライフプランに合った
住宅ローンの組み方を見つけましょう。
それでは、また!
子供部屋といっても、
そのプランニングは子供の年齢によって
異なるものです。
保育園・幼稚園に通う年齢なのか、
小学生なのか中学生なのか。
また、
子供部屋の目的が寝室を主とするのか、
遊びや勉強部屋としても使われるのか、
などによっても変わってくるでしょう。
床材だけに限りませんが、
子供部屋を検討する際には、
年齢や用途に合わせ、
デザイン性だけでなく、
機能性に配慮して選ぶことが大切でしょう。
◆将来性を考えて検討しよう
子供部屋は成長に合わせて、
また、家族構成や
ライフスタイルの変化によって、
将来的にリフォームするケースも
あるものです。
たとえば、
大きなスペースをふたつに仕切ったり、
子供の独り立ち後、
親の趣味の部屋として
模様替えする場合もあるでしょう。
長く使用できる素材や
デザインを選ぶのか、
リフォームしやすいタイプにするのか、
現状だけでなく
将来の変化を考慮することも大切です。
◆子供部屋の床選び4つのポイント
●ポイント① 汚れや傷に強いこと
幼いお子さんの部屋の場合は、
汚れがつきにくく、
落としやすい性能を持つ素材を
選びましょう。
玩具で遊んだり、
いたずら書きをしたり、
食べ物を落とすこともあるので、
掃除がしやすく、
清潔感を保つことができる床材を
選ぶようにしましょう。
●ポイント② 滑りにくいこと
安全性を考えれば、
滑りにくい素材であることにも
配慮しておきたいポイントです。
幼いお子さんであれば、
部屋の中で走り回ることもあるものです。
素足や靴下でも滑りにくいもの、
置くタイプの素材を用いる場合は、
ずれることのないような工夫も必要でしょう。
●ポイント③ 音が響きにくいこと
お子さんの年齢だけでなく、
建物や間取りにもよりますが、
音が響きにくい床材を
選ぶ必要がある場合もあります。
走り回ったり、
椅子やキャスターをひく音など、
生活音を抑える素材を
検討するようにしましょう。
特にマンションリフォームなどでは、
防音性能の高いタイプを
選んでおきたいものです。
●ポイント④ 素材感が好ましいこと
幼いお子さんの場合は、
直接座ったり、
横になったりすることも多いので、
素材感には注意して選びたいものです。
自然を感じることができる
むく材のフローリングや畳、
手触りのよいカーペットなどもいいでしょう。
◆主な床材の種類と特徴
●複合タイプのフローリングは傷に強い
一般的に木質フローリングは、
むく材と複合(複層)フローリングに
分けることができます。
むく材は、単層フローリングとも呼ばれ、
単一のむく材でできたものです。
複合(複層)フローリングは、
合板(基材)の表面に化粧材を
張り合わせたもので、
用いる化粧材によって、
薄く削った天然木の単板(突き板)タイプと、
樹脂化粧シートなど特殊加工の化粧材を
張ったタイプなどに分類されます。
一般的な住宅の居室で
多く用いられているのは、
複合(複層)フローリングです。
商品バリエーションも豊富なので、
さまざまなコーディネートが可能でしょう。
特殊な表面加工で
傷つきや汚れに強い加工を
表面に施したタイプも揃っているので、
子供部屋にも向いています。
おもちゃなど、
物がぶつかった際の表面のはがれなどを
防ぐことができるでしょう。
●吸音性が高く衝撃も緩和してくれるコルク
コルク樫の樹皮を原料とした
圧縮成形した木質系の床材です。
堅牢で耐久性に優れ、吸音性、断熱性も高く、
適度な弾力性があるので、
足腰への負担も少なく、
万一転倒しても衝撃が緩和されるという
特徴があります。
温かみのある素材なので
子供部屋にも適しているでしょう。
塗装仕上げによっても
性能や色合いも異なりますし、
床暖房や防音性能を高めた商品もみられます。
●素材によってはカビにも強い「カーペット」
保温性や吸音性も優れたカーペットは、
足触りも柔らかく温かみがあるのが特徴です。
ウールカーペットは、
天然素材ならではの風合を持ち、
保温性や防火性もあり静電気が
起きにくい素材です。
ナイロンやアクリルなどの合成繊維は、
防カビ・防虫性に優れています。
豊富な商品バリエーションが揃っているので、
さまざまなコーディネートが
楽しめるでしょう。
●汚れたところだけ取り換えられる
「タイルカーペット」
正方形などにつくられた
タイルカーペットの多くは、
手軽に設置することができ、
自由に組み合わせを楽しむことが可能です。
汚れにくい機能、
洗濯可能なタイプなども揃い、
汚れた部分だけ取り換えることも可能です。
幼いお子さんの遊び場としての
スペースにも取り入れやすいでしょう。
ただし、固定しない場合は、
ずれることもあるので注意が必要です。
●子供の遊び場として使い勝手のいい「置き畳」
床材としての畳は、
幼いお子さんの遊び場としても
使い勝手がよく心地の良いものです。
最近では、畳表にイグサだけでなく、
和紙、麻や草木を用いた商品なども
みられます。
カラーバリエーションも揃っているので、
さまざまな使い方ができるでしょう。
移動が可能な置き畳であれば、
設置も模様替えも簡単です。
成長に合わせて
利用することができるでしょう。
◆ショールームで性能やデザインの確認を
それぞれの床材は、
豊富な商品バリエーションはもとより、
さまざまな機能を持たせた商品が
多くみられます。
商品によって性能に違いがあるので、
具体的な特徴や機能は、デザインを含め、
ショールームなどで
確認することが大切です。
商品の特徴やメンテナンス方法など、
個別に確認することもポイントでしょう。
それでは、また!!
2020.08.22 / スタッフブログ
2020.08.12 / スタッフブログ
大きな窓は、
ものすごく開放感を感じさせてくれるし、
とびっきりに明るい光が室内に射し込むし、
心地いい風をたっぷりと採り込んでくれます。
しかし、そのためには、
視線を遮るためのカーテンを
つけなくていい窓にしないといけません。
カーテンを閉めてしまったら、
せっかくの開放感も明るさも風通しも、
全て台無しになってしまいますからね・・・
例えば、この写真のお家は、
中庭はもちろんのこと、
外に向かっても大きな窓をつけています。
この窓は、
道路にも誰かの家にも面していないため、
外から家の中を見られることがないからです。
それゆえ、日中ずっとカーテンを開け放したままで、
過ごしていただくことが出来ます。
✔敷地の環境に合わせて家は考えるもの
このお家の敷地は、このような感じでした。
・西側 → 道路に接しており正面となる
・東側 → 道路も家もなく、きれいな景色が一望出来る
見晴らしのいい方向
・北側 → 約2mの細い道を挟んで大きな家が建っており、
かつ、南向きの大きな窓がたくさんある
・南側 → 今はまだ家が建っていないが、
近々建つ予定があり平屋か?2階建てか?は不明
このような敷地環境だったため、
家の正面となる西の方向には窓をつくらず、
家を汚れにくくしました。
そして、外壁の塗り替えというメンテナンスコストを、
少しでも抑えられるようにしました。
西の方向は西日が厳しいことから、
窓をつくらないようにすることで、
直射日光が部屋に入ってこなくなる
というメリットもありますしね。
東の方向は、家もなければ、
道路からも全く見えず、
かつ、きれいな景色が一望出来る、
とっても見晴らしの良い方向でした。
それゆえ、明るく開放的で、
また風もたっぷり採り込める
居心地が良い住まいにするためにも、
いつもオープンにしておくことが出来る
大きな窓をご提案させていただきました。
また、人目につかない方向であることから、
洗濯物を干す場所も、
東側にさせていただきました。
そして、洗面脱衣室を洗濯干場の近くに配置し、
洗濯機から出した洗濯物を、
わずか数歩で干すことが出来るようにしました。
かつ、乾いた洗濯物をタタミの上にそのまま取り込めるし、
たたんだ洗濯物を、わずか数歩のところにある
ファミリークローゼットに片付けられるので、
奥さんにとって最高の動線となったのではないでしょうか。
南の方向は、大きな窓をつけて
たっぷりと光を採り込みたいところですよね。
しかし、大きな窓つくったとしても、
正面に家が建ってしまったのでは、
光が充分に入ってこなくなってしまいます。
また、人目が気になってしまうと、
結局カーテンが開けられなくなるため、
明るくもなければ、開放的でもない家になってしまいます。
それゆえ、安定した光を一日中届けてくれる
南からの光をリビングダイニングキッチンに
たっぷりと採り込むことが出来るよう
リビングの位置を敷地の一番南に配置するのではなく、
あえて敷地の一番北に配置させていただき、
かつ中庭を家の中心に設けることで、
リビングダイニングキッチンのみならず、
家全体に安定した光を届けられるようにしました。
とっても明るいでしょ?
カーテンがいらない窓とは、
つまりはこういうこと、なんですよね。
晴れた日はもちろんのこと、
曇りや雨の日でも、
照明をつけなくていいぐらいです。
家は、要望だけで出来上がるものではなく、
建てようとしている土地がどのような環境なのか?
ということも同時に考慮しなければいけません。
光が入らないと分かっている場所に、
大きな窓をつくっても意味がないし、
結局カーテンが開けられないような場所に
大きな窓をつくっても意味がありません。
ですから、どんな土地でも、
敷地環境がどうなのか?を考慮しながら、
間取りや外観を考えるようにしていただければと思います。
これが、どんな土地でも、
明るく開放的で、居心地の良い
住みやすい家をつくるために
絶対に欠かせない要素ですから。
建ってから「しまった・・・」
と後悔しないためにも、
ぜひ覚えておいてください!
それでは、、、
個人事業主やフリーランス、
中小企業の法人経営者などは、
国や企業に雇用されて働く
公務員・会社員と比較すると、
住宅ローンの審査に通りにくい、
と言われます。
自営業者の住宅ローン審査が厳しくなるのは、
①事業収入が不安定なことが多い
②事業用の資金を借り入れて返済を行っている
などの理由によって、
長期の継続的なローン返済が難しい、
と判断されるためです。
また、開業して日が浅いと、
所得や事業の実績がなく、
住宅ローン審査そのものに
申し込めないケースもあります。
このように、自営業者は
会社員や公務員と比較すると
不利な条件が多くなりがちですが、
自営業者であるだけで
住宅ローンが組めないということは
ありません。
事業が好調で十分な所得があり、
将来に渡っても安定性を見込めるなど、
金融機関に返済能力を
証明することができれば、
審査に通過することは可能です。
住宅ローンは、
低金利で住宅融資を受けられる
優れた制度です。
加えて、
住宅ローン控除を受けることができ、
条件さえ揃えば、
利息の部分を経費計上できるなど、
会計面においても
多くのメリットがあります。
今回は「自営業者と住宅ローン」をテーマに、
自営業者が住宅ローンを申し込む際に
必要な書類や、
住宅ローン審査のポイントをお伝えします。
◆自営業者がチェックされるポイントとは?
住宅ローンの審査では、
おもに下記のような書類を
金融機関に提出します。
自営業者の提出書類は、
会社員や公務員よりも多めです。
これは、所得や年齢に加えて、
事業の安定性、税金・社会保険料の
滞納の有無といった、
さまざまな角度から
申込者の返済能力をチェックするためです。
それぞれの書類が、
どのようなことを確認する目的で
提出を求められているかを
知っておきましょう。
〇自営業の住宅ローン審査の必要書類
・確定申告書のコピー(個人事業主の場合)
事前審査・本審査ともに必要です。
過去2~3年分で、
付表も必要になります。
税務署の受付印があるものを提出します。
e-Taxの場合は、
受領メールを添付することで
受付印の代わりとすることがあります。
・決算書のコピー(法人経営者の場合)
事前審査・本審査ともに必要です。
過去2~3年分を求められます。
事業の安定性や給料の適正度合いなどを
チェックすることが目的です。
財務諸表、附属明細など
原則的にすべての決算書類が
必要となります。
・源泉徴収票の原本(法人経営者の場合)
事前審査・本審査ともに必要です。
会社から経営者に対して
支払われる給与について
証明するものです。
過去2~3年分を求められます。
・納税証明書の原本
本審査で必要です。
過去2~3年分が求められるなことが
多いです。
税金の滞納がないことを
証明する書類です。
・身分証のコピー
事前審査で必要です。
運転免許証やマイナンバーカードなど、
写真入りのものを
求められることが多いです。
免許証は裏表ともにコピーします。
・健康保険証のコピー
事前審査で必要です。
身分証のひとつです。
ほかに、国民健康保険料の
滞納の有無を確認する意図もあります
・印鑑証明書の原本
本審査で必要です。
身分証のひとつです。
申込時と契約時でそれぞれ求められます。
・印鑑
事前審査では認印でOKです。
本審査の場合は、
金融機関届出印と実印を
求められることが多いです。
・住民票
本審査で必要です。
身分証のひとつです。
住所・所在の確認します。
・銀行通帳
金融機関によっては
求められる場合があります。
残高の確認、および、
年金や公共料金などの支払いが
遅滞なく行われているかを
確認する意図もあります。
・年金手帳
金融機関によっては
求められる場合があります。
国民年金の支払状況などを調べます。
確定申告書では、
売上から諸経費を差し引いたあとの
所得をチェックされます。
自営業の方の場合、節税対策として、
所得を抑えるための
設備投資や不動産購入、暦年贈与などを
行っているケースも多いでしょう。
しかし、住宅ローンの審査では、
借り入れ後の返済額(年間返済額)が、
所得(年収)の一定割合以内に
収まっていることが重視されます。
(これを返済負担率といいます。)
住宅購入を決めてから3年程度は、
節税を頑張るよりも、所得を黒字に、
かつ返済負担率に影響しない水準に
キープするほうが良いでしょう。
また、審査のなかでも、税金の滞納や、
社会保険料(健康保険料、年金)の滞納は、
とくに厳しいチェックを受けます。
滞納があれば、
それだけで審査不合格となる
ケースもあるため、
支払期限を過ぎて未払いの
税金・保険料がある場合は、
すぐに精算しましょう。
滞納期間が長い場合は、
今すぐ住宅ローン審査に申し込むよりも、
数年間、滞納なく税金や社会保険料を
支払ってからのほうが、
納付実績ができて
審査に通りやすくなる可能性が上がります。
なお、現在は滞納していないが、
過去に滞納の履歴がある、
という場合は、
金融機関の判断に負うところが
大きくなります。
経過年数やその後の納付状況によっては、
不問となるケースもあります。
「5年以上前に一度だけ滞納し、
資金ができたときに支払った」
「督促状がきてすぐに振り込んだ」等で、
判断がつきにくい場合は、
納税証明書などの記録を確認するか、
管轄窓口に問い合わせてみましょう。
住宅ローンの審査基準は、
金融機関によっても異なります。
実際に審査を申し込んでみて、
金融機関の判断に委ねるのも
ひとつの方法でしょう。
◆自営業者の住宅ローン審査の流れ
住宅ローンを借り入れる際には、
事前審査と本審査という
2回の審査に通過する必要があります。
●前審査
事前審査では、主に、申込者の信用情報や、
借入希望額の妥当性がチェックされます。
信用情報は、「信用情報機関」
という専門機関が管理しており、
クレジットカードや
自動車ローン、携帯電話の
分割払いなどを延滞なく支払っているか、
といった情報が記録されます。
国内のすべての金融機関で
共有されているため、
延滞の実績がある場合は、
ほとんどの住宅ローン審査に
通ることができません。
ただし、
信用情報は永続的に残るわけではなく、
一定年数が経過したあとで削除されます。
本人が希望することで、
現在の信用情報の開示も行っているので、
気になる場合は、
問い合わせてみると良いでしょう。
借入希望額の妥当性については、
年収における年間返済額の割合
(=返済負担率)
をもとに判断されます。
適正割合は、
おおむね20%から35%ほどで、
この範囲内を超える場合は、
事前審査に通らないか、
融資可能額が減額となります。
自営業者の場合、
すでに事業用の資金を
借り入れていることも多いでしょう。
返済負担率を計算する際の
「年間返済額」には、
既存の返済も含まれるため、
そのぶん審査に通りにくくなります。
・事前審査のおもな必要書類
確定申告書のコピー 3期分
(事業の決算書 3期分 ※法人の場合)
(源泉徴収票 3期分 ※法人の場合)
身分証(運転免許証など)のコピー
健康保険証のコピー
印鑑(認印でOK)
購入を希望する物件の情報
◆本審査
本審査では、事前審査から
さらにチェックポイントが増え、
申込者の健康状態や
住宅ローン完済時の年齢、事業の継続年数、
物件の担保価値などが審査項目に加わります。
健康状態が重視されるのは、
住宅ローン契約時に加入する
団体信用生命保険の引受基準を
満たしているかどうかを
チェックするためです。
事前審査を通過していても、
本審査で融資不可や
融資額の減額が起きることは
めずらしくありません。
対策としては、
借入可能額の減額に備えて
頭金(自己資金)を多めに
用意しておく方法や、
本審査が通らなかった場合に備えて、
複数の金融機関に事前審査を
通しておく方法などが有効です。
〇本審査のおもな必要書類
本人確認書類(運転免許証、健康保険証etc.)
住民票
印鑑証明書
確定申告書 3期分
(事業の決算書 3期分 ※法人の場合)
(源泉徴収票 3期分 ※法人の場合)
納税証明書 3年分
物件書類
(売買契約書、重要事項説明書、登記簿謄本、
物件概要書、公図・物件案内地図、
間取り図、測量図、配置図etc.)
◆まとめ
自営業者の住宅ローンは、
所得と返済負担率を意識して
かしこく選ぼう
会社員や公務員と比較すると、
自営業者の住宅ローン審査は
どうしても厳しくなりがちです。
しかし、
必要書類から読みとける
金融機関の注目ポイントと、
審査が通りにくい理由を押さえておけば、
ご自身のケースに照らして
有利な住宅ローンを選ぶことも
できるでしょう。
それでは、また!!