こんにちは!
ショールーム受付の山下です
社長や先輩スタッフから
「万葉集っておもしろいね!」
「ブログたのしみしてるよ!」
と言っていただきほくほくしています
ところでみなさんは
自分は周りの人をどれくらい察していると思いますか?
日本は察する文化
2010年代 私が学生だったころ
流行語に 「空気を読む」 という言葉が生まれました
今も定着しているように感じます
空気を読むこと
察して先を読んで事前に動くこと
そういったことが日本の文化や風潮としてあると思います
万葉集の中に
奈良時代の人も現代人と同じように
人を察していたことがわかる句があります
▼
風早の 三穂の浦みを漕ぐ舟の
舟人騒く 波立つらしも
作者未明
【現代語訳】
風が強く吹いている三保の浦から出発した舟人が騒いでいる
きっと波が立っているのだろう
▲
一見なんでもないことのように思えますが
時代背景を考えると
実はよく人を見ている句なんです
舟人は漁師のこと
漁に出たのでしょう
この時代は気象予報なんてないので
漁師は自分たちで天候を読むしかありません
読みがはずれたのでしょうか
海辺でぬくぬく風景を見ている人からは
遠い沖で波が立っているかわかりません
しかし、
作者は舟の中、騒ぐ漁師たちをしっかり見ています
慌てる様子の漁師たちを見て
どうしてか推測し
ああ波が立っているんだな
と、
著者の目からははっきり見えない情景を
理解している様子がわかります
日本人って空気を読むのが得意なんだな~
とあらためて思います
(かくいう私は全然得意ではありませんが・・・)
空気を読むことは大切ですが
言わないとわからないこともたくさんあります
自分の中で当たり前にしていることは
他の人にとってはちっとも当たり前ではない
ということも多いです
空気を読む力は
言葉にして伝える力があると
より効果的に発揮できるのでは?
とも思います
伝えることも察することも
どちらも大切
そんなことを思う今日この頃でした