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皆戸中建築ブログ

浅葉と万葉集

2024.03.22 / スタッフブログ

こんにちは!
ショールーム受付の山下です

3月ももう終わりですね


今回紹介する万葉集は
相聞歌(そうもんか)といって
男女の恋愛の歌です



紅の 浅葉の野良に 刈る草の
束の間も 吾を忘らすな

くれないの あさはののらに かるかやの
つかのあいだも あをわすらすな

【現代語訳】

浅葉の野良草を刈っているその束の間も
私のことを忘れないでくださいね


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浅葉の野良草を刈っているその束の間も
というのは

ひらたくいえば農事
仕事中ということです


つまり
「仕事中でも私のことを忘れないで」
ということです


いろんな読み方ができると思いますが

ひょっとすると
作者は仕事仲間に片思いをしているのかもしれません


この時代の農業は
男女くっきり分かれて仕事をしていました

休憩中
気になる相手と言葉を交わし

仕事がはじまっても
自分は思いが止まらない

相手にも少しでもそうであってほしい・・・

というような



この歌だけではありませんが
歌とは 5・7・5・7・7 と
とても少ない文字数で
自分の思いを伝えなければいけません


詠んだ歌から
情景や作者の心情を
ついイメージしてしまうような歌が

良い歌なんだと思います


万葉集は日本最古の歌集というだけあって
素敵な響きの歌がたくさんあります


後世に残っているということは
良い歌
人々から愛されている歌
なのでしょう


一見難しそうな古典でもイメージできれば
愛される理由が
ひもとけるかもしれませんねhappy01