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皆戸中建築ブログ

浜北にまつわる万葉集

2024.04.27 / スタッフブログ

こんにちは!


今回は浜北にまつわる万葉集をご紹介します



伎倍人の 斑衾に 綿さはだ 
入りなましもの 妹が小床に

きへひとの まだらぶすまに わたさはだ 
いりなましもの いもがをどこに


【現代語訳】

伎倍の人が使う 斑に染められた夜具に綿がたくさん入っているように
自分も入ればよかったなあ 妻の寝床の中に


futon_kasane2.png

奈良時代の浜名地区には
織機や治水などの技能に優れていた渡来人たち=伎倍人(きへひと)
住んでおり栄えていたそうです

寝具の職人さんもたくさんいたことでしょう


ちなみに
伎倍人(きへひと)が由来で
地域の名前がついたそうです

現在もプレ葉ウォークのそばに
伎倍(きべ)小学校があるように

貴布祢のことを昔は
伎倍(きへ)と呼んでいたんですね


また
斑衾(まだらぶすま)
斑模様の掛け布団のようなもの


綿さはだ(わたさはだ)
綿がたくさん詰まっている様子


綿がぱんぱんに詰まった掛け布団の中で
愛する人が眠っている

そこで一緒に眠りたい

と思うのは自然な気持ちですね



何気ない思いを歌っていますが

浜松は織機で栄えた町ということ

奈良時代から続いていたことがかいまみえます


歴史を感じられる一句です